体の歪み、傾き癖は悪いこと？

人間は本来、どんな立ち方が無理なく自然な状態なのだろうか？

 

 

➀地球の中心核からのびて地表面と垂直に交わる点を基底点として、そこから重力に反して地表から立ち上がる垂線と、

 

➁人間の構造上の中心軸、

 

➂頭部・胸部・腰部などから地表に向かう数本の重力軸など

 

が一致している状態が、外見的にも機能的にも感覚的にも無理なく自然な状態であると私はとらえている。

 

 

これは、脳の平衡感覚を司る部位や運動野、感覚野、様々な入出力を分析して最適なポジションを選択するように指令を出すなどの働きが、スムーズに行われている故である。極めて複雑高度な計算を瞬時に行うスーパーコンピュータが脳である。

 

 

 

時々こんな人を見かけないだろうか。

 

外見的に片方の肩が下がり歪んで見えるが、極めて健康でパフォーマンスも良く、感覚的にも違和感がないという人である。

 

 

この人は異常なのであろうか？

 

これで何か不調を感じるようならば、歪みが原因の一つと推測されるが、いたって健康ならば全く問題ない場合が多い。

 

 

本来の複数の軸線が一致していなくても、それを補って最適なバランスを作り出し維持している、極めて優秀な機能的な状態である。

 

 

腰の曲がったおばあちゃんが、元気に畑仕事をしているという一例にあるように、人にはそれぞれに最適なバランスがあり、固定された軸線上の構造物ではなく、柔軟に体の構造を変化させてバランスを保つという極めて高度で精巧な機能を備えている。

 

 

 

この柔軟に変化できる能力のある状態を、治癒力、回復力のある状態と呼んでおり、それを発揮させているのがスーパーバイオコンピュータといえる脳である。その状態であれば、歪んでいるように見えてもバランス調整のためであり、健康な状態といえる。

 

 

しかし、不調として症状がでる時は、この柔軟な変化対応力が低下した時であり、バランスの良い状態を保てなくて歪んでしまっているのである。だから、単に骨盤や背骨が歪んでるから直せばいいというものではない。

 

 

変化対応力を低下させてしまった原因は何か、探っていかなければ精度の高い解決にはならない。

 

 

ここから、肉体、心、エネルギー、環境要因などのカテゴリーで原因追究が始まる。

 

 

 

 

 

整体・ヒーリング かつげん堂